ペット(後編)
私は考えた。このままでは、彼はこの職場状況に耐えかねて、辞めてしまうかも知れない。この職場は、結果が全て。。。
うーん、ある決断をした。それは・・・、彼のキャラを強調して、愛すべきいじられ役、つまり、ペット化してしまおうと。そうすれば、仕事ができなくても、どこか憎めないキャラ、まともに他人と比較対照されずに済むかもしれない。彼も辞めずに働ける。。。会社にとって、採算を度外視させた、ある種の実験である。
結果は・・・。見事に成功だった。
この間、久しぶりにその職場に遊びに行ってみた。「こんにちは!」と懐かしい声がした。振り返ると彼だった。彼は今でも元気に、仕事をしていた。
ただ、明らかに彼の周囲だけ、時間がゆっくりと流れていた・・・・・。(孔明)
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